講演会

[ 八ヶ岳のシカと自然クラブへの提言 ]

日  時2011年10月1日(土曜日) 13:00〜15:00
天  候
参加人数70名
会  場八ケ岳自然ふれあいセンター


シカによる農業・林業への被害、高山植物や個人菜園への食害等が最近八ヶ岳周辺でも目立ってきております。 当クラブでもシカの頭数調査や生態調査を実施していることから、シカを中心にした野生動物に関する講演会を開催しました。 講師はニホンジカをはじめ各地の野生動物の調査研究を長く続けてこられた麻布大学野生動物学研究室の高槻成紀教授です。

シカが増えた要因として、1歳から妊娠可能でエサが十分あればもともと高い繁殖率を示す動物であること、 八ヶ岳周辺は林縁部に広い牧草地があり栄養価の高い牧草をエサとすることができるのでシカの繁殖にとって好都合であること等が挙げられました。

シカ対策がうまくいった例、うまくいかなかった例等についても説明があり、最後に当クラブのシカグループが続けている シカの頭数をカウントするライトセンサスについて、今後は単位面積の中に落ちているシカのフン塊をカウントする調査方法の採用を 検討するよう提言を戴きました。

講演終了後、10名近い方からシカだけでなくサル等についても沢山の質問が出されて質疑応答だけで約1時間を要し盛況裡に終了しました。



写真1 写真2

講師は麻布大の高槻成紀教授です。

調査の成果を分かりやすく
お話いただきました。

写真3 写真4

講演の質疑では、たくさんの質問が出されました。

70名もの参加者があり、野生動物への関心の高さがうかがえました。


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