カシラダカ
【2005年12月】
晩秋から冬に小道を歩いていると、突然地上から近くの樹木に向かって、小さな鳥の群れが飛び立つのを目にします。樹木の上へ上へと移動し、そのうち見えなくなります。この時期にどこでも普通に見かける鳥です。
カシラダカは小さな身体で遠くシベリアの方から渡って来るホオジロ科の冬鳥です。大きさや羽の色、集団を作ることなどスズメに似ています。漢字で頭高と書くように頭に短い冠羽があり、緊張した時に立つようです。眼の上と首筋の白く太い線(ときに黄色く光ってみえる)が目立つ程度で色、形、声ともに地味な鳥です。
写真は3月中ごろ自宅裏の柳の木にいたときのもので、4月になれば再び集団で生まれ故郷へ戻って行きます。(撮影:阿部豊穂)