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八ヶ岳自然散策

雪晴れの観音像

【2014年1月】
降りしきった雪がやみ、真っ青に晴れ渡った朝、期待して新雪を踏み分け近くの棒道に行った。 案の定の光景。観音像が雪の綿帽子をかぶって泰然自若と鎮座している。
棒道(ぼうみち)は、武田信玄の時代、信州へ向かう軍用道路として開設された、直線的な近道であり、 今も部分的に残っている。いいハイキングコースである。
その棒道沿いに石の観音像が何体も安置されている。霊場にあやかって番号がつけられている。 江戸末期、旅人の道中の安全を祈願してのもので、地元の人たちの心根のやさしさが偲ばれる。
デジカメの利点で、いろいろな機能を駆使して、雪景色の白さを、白飛びせず、灰色にならず、 白く撮ることが容易になった。液晶モニターで確認できるから有難い。(文・写真 高木宥)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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