【2018年1月】
標高千メートルの高原に住んでいるが、家の周りの雑木林にはキジが住んでいるので、よく見かける。
増える程でもないのは幼鳥がキツネのえさになっているのかもしれない。
国鳥に指定されているのは、オスの容姿が素晴らしいことが決め手の一つ。
普段は枯草の中でゴソゴソと歩き回っているが、シーズンになると、オスはその存在を大きくアピールするから、すぐ分かる。
ちょっとした切り株や岩の上に立ち、ケンケーンと縄張り宣言をする。そして、見て見て!とばかりに両翼を広げて、男ぶりを披露する。
その時いろんな色に光り輝く姿は見事だ。
「六十にして耳順う」はとっくに過ぎたが、つい余計なことが口からポロリ。
今年は唇に歌を、心に「雉も鳴かずば撃たれまい」を持つように心がけよう。
(文・写真 高木 宥)