「八ヶ岳のフクロウが食べているネズミ“長年の変化”」
日  時 12月7日(日)13:30 〜 15:00
天  候 晴れ
参加人数 会員25名、一般18名
場所  八ヶ岳自然ふれあいセンター
講  師 高槻成紀氏(麻布大学いのちの博物館名誉学芸員)



県立八ヶ岳自然ふれあいセンター・八ヶ岳自然クラブの共催企画、富士フィルムグリーンファンド助成で開催され、会員・一般合わせて43名の方が参加されました。

八ヶ岳自然クラブ・黒姫山のアファンの森でフクロウを継続調査なさっている高槻先生がフクロウの生態、食性の分析を通して、その長年の変化をパワーポイントで画像やグラフを映写 しながら解説していだだきました。

フクロウは、ユーラシア大陸に広く分布し、日本列島は、最東の南側に位置している。
フクロウの眼は正面を向いており、視野は、人間並みだが、立体に見える視野が広く、左右の耳の聞こえ方のズレでネズミ等の捕食物の正確な位置を捉えている。
また、羽がセレーション構造(ギザギザの形状)になっており、羽の羽ばたき音が消されて、ネズミ等に察知されずに後ろから確実に捕らえることができるようになっている。

アファンの森は森が多く、牧場や畑もあり里山の状態に近い。森には、アカネズミが多く生息し、牧場側は、ハタネズミが多い。
巣箱の調査を分析すると、アカネズミ・ハタネズミの骨が混合している。
アカネズミは木の実や草の実を食べ、ハタネズミは草の葉や植物の根を食べるので、それぞれ歯の形が違う。

また、どんぐりが豊作の翌年は、アカネズミが増える相関があり、フクロウも増えると考えられ 八ヶ岳自然クラブの巣箱の分析を継続調査していると、ハタネズミが増える傾向にある。

森が伐採され、アカネズミが減り、ハタネズミを捕食せざるをえなくなっていると推測している。
八ヶ岳南麓のアカマツ・カラマツ等の森の伐採・植林の放棄に疑問をなげかけている。

生態系の変化で食性も変化することがよく理解できたと思います。






高槻先生の講義 沢山の方に集まっていただいた

八ヶ岳南麓での調査結果 多くの質問が飛び交った


高槻先生の著書 高槻先生の著書 高槻先生の著書



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