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八ヶ岳自然散策

朴の木

写真 【2024年5月】
 土地の古老によると「この山は燃えるように咲くヤマツツジと朴の山」だったと。
 5月中旬、芳香に気づいて見上げると白い大きな花が咲いています。
 朴の木はモクレン科モクレン属で、材は柔らかく加工しやくいことから下駄に、樹皮は漢方薬に使われています。
 葉や花は日本の自生樹木の中でも最大級で、殺菌作用・香りがあることから「朴葉味噌・朴葉餅」などの山国の名物になっています。
 我家でも、ちらし寿司を葉で包み木箱に並べて重石をかけて半日置き、利用していました。清々しい初夏の味「朴葉寿司」を楽しみます。
 花は直径約15cm、散り方も見事で「朴散華」という言葉があるとか。
 落ちた花弁さえ、クラクラするほどの芳香を放ちます。花言葉は「誠意ある友情」で新緑の森の女王です。  

(文・写真 土井慶子)

このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
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