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八ヶ岳自然散策

ナナカマド(七竈)

【2014年3月】
バラ科ナナカマド属
真冬の青空に、真っ赤なナナカマドの実が目を引きます。初夏に白い小花が房状に咲き、5~6ミリの実に成長。冬の間、野鳥には大事な食糧です。
ナナカマドの語源は色々。大変燃えにくく、7度竈にくべても燃え残るという説。  7度焼くと良質の炭ができるからと云う説(火力が強く火持ち良く極上の備長炭の材料です)。  食器にすると丈夫で壊れにくく、竈が7度駄目になる程長持ちするという説もあります。
また北欧神話に、雷神が増水した河を渡る時、セイヨウナナカマドに助けられたというお話や、 魔術的な物を避けるお守りとして神聖視されたり、舟の一部にこの板を使い水難よけのお守りにしたり・・・
洋の東西を問わずこの木の特性を利用していた様です。
(文・写真 渡辺直美)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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